強いストレッチが逆効果になる理由①

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筋肉が“勝手に縮む”仕組みを知らないと柔らかくなりません。

「硬いからもっと強く伸ばす」

多くの人がこう考えますが、これは柔軟性を高めるうえで最も避けたい行為です。
強く伸ばすほど筋肉は逆に硬くなることがあり、その中心的な原因が 伸張反射 です。


■伸張反射とは何か

筋肉の内部にある“安全ブレーキ”

筋肉には 筋紡錘(きんぼうすい) というセンサーがあります。
筋紡錘は、筋肉が

  • どれくらい伸びたか(長さ)

  • どれくらい速く伸びたか(速度)

を常に監視しています。

このセンサーが「危ない伸ばされ方だ」と判断すると、脊髄を介して筋肉へ

“縮め”という指令が即座に返ってくる
これが伸張反射です。


■なぜ伸張反射が起きると伸びないのか

ストレッチ中に伸張反射が起きると、筋肉は“強制的に縮む力”が働きます。

つまり、

  • 伸ばしている

  • でも同時に縮んでいる

という矛盾した状態になり、結果として柔軟性はほぼ変わらないもしくはむしろ張りやすくなることもあります。


■伸張反射は「強さ」と「速さ」で起きる

伸張反射は単純に“どれだけ伸ばしたか”ではなく、

  • 急に伸ばされたとき(速度)

  • 強く引き伸ばされたとき(張力)

で最も強く働きます。

そのため、

痛みが出るほど強く伸ばす → 反射が強く出て縮む → 伸びないという悪循環になります。


■伸張反射が強い人ほどストレッチが効かない

伸張反射は人によって敏感さが異なり、以下が強さに影響します。

  • ストレス

  • 睡眠不足

  • 身体の冷え

  • 過去の怪我

  • 神経系の緊張状態

これらがあると筋紡錘が敏感になり、軽い伸びでも反射が起きてしまいます。

「ストレッチしても全然伸びない人」
「いつも筋肉が張っている人」
は、このパターンであることが非常に多いです。


■伸張反射を起こさずに伸ばすコツ

✔ ゆっくり動く

「スローモーションか?」と思うほどゆっくり伸ばす。

✔ 痛みの出る手前で止める

軽い伸び感だけで十分。それ以上は伸張反射が増える。

✔ 呼吸を止めない

呼吸が止まると神経系が緊張し、反射が強まる。


■まとめ

柔軟性を決めるのは「筋肉の硬さ」ではなく、筋肉を守るための神経システム(伸張反射)の働きです。

筋肉を無理に引き伸ばすほど、身体は「危険」と判断して縮む方向へ働きます。

 

つまり、柔らかくなるために必要なのは

“強く伸ばすこと”ではなく“神経系を安心させること”

これを理解するだけで、あなたのストレッチは今日から確実に変わります。

 

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